2022年3月の記事一覧
中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第4回)~
登米高校には専門学校(専修学校専門課程)への進学を希望する生徒もいます。専門学校については「大学ほど入試の壁が高くないので入学しやすい」という考えも多いかと思いますが,専門学校は仕事に直結する知識や技能を学び身につける学校ですので,専門学校への進学は「職業や業界への就職に近い」と言うこともできます。就きたい仕事や業界についてよく研究し,学校を選ぶこととなります。
看護師,理学療法士,作業療法士や視能訓練士などの医療系の国家資格を必要とする仕事について検討している場合は,大学,短期大学,専門学校で取得が可能ですので,それぞれのメリットなどを考慮して比較検討していくことになります。理容師や美容師,調理師については専門学校で関連する知識や技能を身につけて国家試験を受験することが多いと思います。中学生のみなさんは,自分について知るとともに,なりたい職業についての情報収集と検討を少しずつ進めていきましょう。
高校への進学に際して情報収集が大切であるのと同様に,専門学校への進学に際しても情報収集が欠かせません。各校でオープンキャンパスや学校説明会が開催されているので,高校生になったら参加してみると良いでしょう。宮城県専修学校各種学校連合会のホームページで加盟校の一覧を見ることができますので,県内の専門学校を検討したい場合は参考になります。
最近は新型コロナウィルス感染症予防のためオープンキャンパスなどに参加できない場合もあるかと思います。登米高校の付近では企業主催の「進学相談会」が年に2~4回開催されています。県内の大学,短期大学,専門学校から学校や卒業後の仕事のことについて説明していただく機会です。保護者のみなさんも参加して学費のことについて聴いていることもあり,情報収集の良い機会です。
校内の行事としては,分野別の講話や進路指導部教員による講話などの機会を通して学校選択の注意点や入試など専門学校への進学についてより深く知る機会を設定しています。
中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第3回)~
登米高校では委員会活動の1つに「進路委員会」というものがあります。進路関係冊子の配布などを行ったり,進路行事での司会進行を行ったりしています。その活動の1つに進路便りの発行があります。数年前に「Let’s Begin」と命名され,年に2~3回のペースで発行してきました。
ここでは今年度に発行された3号を紹介します。今年度は進路閲覧室の紹介,求人票の注意点,入試制度についてまとめました。学年ごとに作成することとし,テーマを自分たちで決めて取り組み,昼休みや放課後に進路閲覧室で編集を頑張っていました。
中学生のみなさんには少し早い話かもしれませんが,読みやすいものになっていることと思います。ぜひご覧ください!
進路便り
・進路委員作成進路だより「Let's Begin」2021年度 第1号.pdf
・進路委員作成進路だより「Let's Begin」2021年度 第2号.pdf
・進路委員作成進路だより「Let's Begin」2021年度 第3号.pdf
中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第2回)~
まだ寒い日も続きますが段々と春めいてくる季節でもあります。登米高校を卒業して4月から新入社員として市内外の企業に勤務する卒業生が20名います。前回は公務員希望者へのキャリア支援を紹介しましたが,今回は民間企業などに就職希望のみなさんへの支援を紹介します。
意外なことかもしれませんが高卒の民間就職には次のようなルールがあります。
・求人票が一般の求人票と異なる。(高卒用の求人票があります。)
・ハローワーク紹介求人の公開開始は7月1日
・企業への応募開始は9月5日
・試験は9月16日以降に実施(多くの県で9月中は原則一人一社)
「ハローワーク」とは国の設置する「公共職業安定所」のことで,登米市内には迫町佐沼に設置されています。実際には7月~9月の非常に短い時間での就職活動となりますが,この2か月だけでできるものではありません。就職活動に前後して,登米高校では次のような取組をしています。
・民間就職対象講話(外部講師)※ 進路講話の一つとして実施(2年5月)
・ものづくり企業見学会(2年11月) ※ 宮城県の事業
・就職ガイダンス(2年1月) ※ 厚生労働省の事業
・みやぎ県北ジョブフェスタ(2年1月)
・ヴォイストレーニングセミナー(2年2月) ※ 宮城県の事業
・就職模試(3年5回,1・2年2回)
・登米市,栗原市など県・市主催の企業説明会(3年7月)
・就職達成セミナー(3年8月) ※ 宮城県教育委員会の事業
・模擬面接(3年9月) ※ 本校教員が試験官役となり実施
・入社準備セミナー(3年2月) ※ 宮城県教育委員会の事業
2年生に入ったあたりから徐々に本格化してきます。就職活動の前にできるだけたくさんの準備をして試験に臨むことができるように,上記に挙げた内容を実施しています。学校独自の企画もあれば,宮城県,宮城県教育委員会,厚生労働省などの主催事業を組み合わせて対策を行っています。就職後に必要となるコミュニケーション能力や協調性,積極性などについては日頃の学習,部活動,生徒会活動,学校行事などで有意義な経験を積んでいくことで身につけていくことが可能です。(合格に向けた面接指導等の対策も行っています。)
また,登米高校には「地学地就連携コーディネーター」が配置されており,週1日勤務しています。登米高校でも製造業の企業に就職する卒業生が多いので,地元企業とのかかわりが非常に重要です。コーディネーターの先生は登米地域の製造系の各企業と就職希望者をつなぐ架け橋の役割を担っています。
以上,登米高校の取組を紹介しました。近年,登米高校からの就職希望者は2割程度の時もあれば多い時で3割を超えることもあり,就職希望者が一定の割合とは言い切れませんが,地元の企業,行政機関をはじめ多くの関係者の皆様の温かいご協力でそれぞれの進路目標達成を支え,一人ひとりが自分のキャリア・進路を歩むことができるよう支援しています。ぜひ候補の一つに考えてみてはいかがでしょうか。
中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第1回)~
多くの高校で3月1日に卒業式が行われました。登米高でも98名の卒業生が進学,就職などそれぞれの進路に向かって新たなる一歩を踏み出しました。
何回かにわたって中学生のみなさんへ登米高校のキャリア講話をご紹介します。学校選びの参考になれば幸いです。
今年度は公務員に5名が内定しました。合格実績はのべ11名となります。2次試験に合格した実績は次のとおりです。一人で複数の試験に合格した卒業生もいました。
陸上自衛隊(一般層候補生) 2名
陸上自衛隊(自衛官候補生) 2名
国家公務員(税務 東北) 1名
宮城県職員(一般行政) 1名
登米市役所(行政) 5名
合格者の中には課外講習や公務員講習に1年生の時から熱心に参加して実直に取り組んできた生徒や,夏休み中も学校に来て試験対策に熱心に取り組んだ生徒などそれぞれの頑張りが実を結んだ結果となりました。
登米高校では公務員試験の合格に向けて,次のような取組をしています。
・公務員対象講話(外部講師) ※ 進路講話の一つとして実施(2年5月)
・公務員向けガイダンス
・公務員模試(3年生5回,1・2年生3回)
・公務員講習(年9回) ※ 専門学校から講師派遣
・公務員課外講習(3年6月~9月)
このほかにも自衛隊,宮城県職員,税務署などの説明会の開催,みやぎ県北ジョブフェスタやヴォイストレーニングセミナーへの参加,1次試験合格者に対して作文や面接の個別指導を行い,情報収集の支援から実践的な受験対策まで幅広く行っています。
以上,登米高校の取組を紹介しました。中学生のみなさんの中には将来は公務員となって国民や県民,市民のために尽くしたいと考えている人もいることと思います。そのようなみなさんの参考になればと思い紹介しました。登米高校を候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
進路決定状況(3月3日現在)
3月3日現在の進路決定状況についてお知らせします。(なお,学校名,企業名については省略した名称で記載しております。)
〇 進学
大学 33名(新潟,石巻専修12,東北学院6,尚絅学院2,東北文化学園2,宮城学院女子2,仙台,
東北工業,京都芸術2,埼玉学園,千葉商科,日本,横浜商科)
短期大学 11名(仙台青葉学院4,仙台赤門3,聖和学園2,宮城誠真2)
大学校 4名(東北職業能力開発4)
看護専門 1名(水沢学苑看護)
専門学校等 22名(東京法律公務員仙台校4,仙台医健・スポーツ2,仙台医療秘書福祉2,
仙台ビューティーアート2,仙台総合ビジネス公務員,仙台保健医療 ほか)
〇 民間就職(事業所の所在地による区分)
管内 14名(伊豆沼農産,登米精巧2,登米村田製作所,迫川沿岸土地改良区,
牧野精工宮城工場2,みやぎ東和開発公社2,みやぎ登米農協2 ほか)
県内(管内以外) 5名(アイリスオーヤマ,石巻デンタルクリニック,伊藤ハムデイリー,日建工業,
ハイレックス宮城)
県外 1名(ファイズホールディングス)
〇 公務員
宮城県職員 1名
登米市職員 4名
○ 自営 1名
今年度は公務員として5名が就職します。難関をよく突破しました。4月からそれぞれ県職員や市職員として職務に励むこととなります。活躍を祈ります。民間就職は20名が内定を頂きました。地元事業所にお世話になる卒業生が多くおります。それぞれの場でさらに成長し,産業を支える人材となることを期待します。
登米高通信『令和4年2月号』を発行しました
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