お知らせ

登米高校からのお知らせ

対面式

4/11(月)に対面式を行いました。ここ2年間はコロナ禍による影響で開催できずにいたので,実に3年ぶりです。新入生を迎える2,3年生も初めての体験でしたが,互いによい緊張感に包まれました。生徒会長からは新入生を温かく迎えるメッセージが送られ,新入生もそれに立派に応えました。久しぶりに式で演奏を披露した吹奏楽部からは,充実感が漂いました。

入学式

4/8(金)に入学式を行いました。今年度の登米高校は,57名の新入生を迎えました。感染症対策により,昨年に引き続き限定された内容とはなりましたが,厳粛な雰囲気の中,新入生の凜とした姿が印象的でした。まっすぐな目で式辞を聞く姿は,今後の大いなる飛躍を感じさせました。

中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第6回)~

 第6回はものづくりや建築など地域の産業を支える人材育成についてです。

 みなさんは「職業能力開発大学校」という名称を聞いたことがありますか?全国各地に設置されており,「ものづくりのプロとなるための専門知識と技能・技術の教育訓練」を行っている学校です。専門知識の学習に加えて実習や実技が充実しており,実社会に出た際の即戦力として期待される人材を育てています。産業界からの期待はとても高く,高い就職率を誇っています。

 東北地区では登米市の隣である宮城県栗原市の築館に「東北職業能力開発大学校」が設置されており,専門課程(2年)4学科と応用課程(2年)4学科があります。登米高校からも毎年進学しています。駐車場もあるため登米市内から車で通っている卒業生もいるそうです。なお,秋田と青森に附属の職業能力開発短期大学校が設置されています。

「職業能力を身につける」ということは,将来はものづくり(製造業)や建設業などで活躍していくこととなります。それらの業界,仕事や関連する資格についてよく調べることが重要です。

 大学などとは少し異なる部分もあるので,学校をよく知ることが不可欠です。オープンキャンパスや学校説明会などではとても丁寧に,わかりやすく説明いただけるので,高校生になったらぜひ参加しましょう。登米高校付近で開催される進学相談会で説明いただいたこともありました。

入試については他の学校と同様で,よく内容を理解して準備を進めていくことで合格につながります。今年度は一般推薦,自己推薦などで受験し,努力を重ねて合格をつかみました。登米高校では面接練習や書類作成などで担任の先生を中心に準備の支援をしました。

 

ところで,「大学」ではなく「大学校」という名前が少しわかりにくいかもしれません「職業能力開発大学校」は「独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構」が運営しており,東京に「職業能力開発総合大学校」が置かれ,全国各地に9校の「職業能力開発大学校」と15校の「職業能力開発短期大学校」が設置されています。

 

なお,宮城県では県立の高等技術専門校を設置しており,仙台,白石,大崎,石巻,気仙沼の5校があります。

中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第5回)

 第5回は看護・医療系への支援について紹介します。大学,短期大学や専門学校で養成課程を修了し,国家試験に合格して資格を取得し就職する流れとなります。

登米高校の今年度の卒業生には,看護師,理学療法士,言語聴覚士,視能訓練士,歯科衛生士,臨床工学技士などの看護・医療系の仕事に就くことをめざして大学,短期大学,専門学校へ進学した人がいました。過去には養護教諭,作業療法士,歯科技工士,診療放射線技師などの分野に進んだ卒業生もいました。病院で看護助手として働きながら准看護師の資格を取得し,その後,准看護師として勤務しながら高看で学んで看護師の資格を取得した卒業生もいます。(准看護師になるための学校は大崎,石巻,一関に設置されています。)

看護・医療系の進学を考えていく上で,医療に携わるという強い意志と人の命にかかわる覚悟が必要となります。時には厳しい現実に直面することもあるのが医療現場であり,生半可な気持ちで医療に携わることはできないものです。その反面,コロナ禍においてその重要性が高まっていることも事実です。そのこともあってか,入試を突破するためには学力の向上が欠かせません。また,多くの学校で面接試験が設定されており,入試も生半可では済まない特徴があります。

登米高校では外部講師や進路指導部教員による講話,看護系の模擬試験や面接対策講座,小論文や面接の個別指導を実施しています。また,10月のキャリア講話では看護師の方に毎年お話しいただいています。今年度は1月の職業人インタビューでも看護師と理学療法士の方にご対応いただきました。過去には看護系の受験対策講座,大学の出前講座(救命講座,理学療法講座)や赤十字講習(幼児安全法(短期講習))を行ったこともあります。

中学生のみなさんで看護や医療に関する仕事を検討している人は,次の4点を検討してみてはいかがでしょうか? 進路を考えるヒントになれば幸いです。

① 自分の理解を深める。(長所,得意なこと,特技,学業や部活動など学校生活で学んだことなどを検討していきましょう。家族や友人の意見も参考になります。)

② 仕事への理解を深める。(仕事内容や勤務内容,資格取得の方法等を必ず確認します。仕事をしていくうえで必要となる能力なども幅広く情報収集しましょう。)

③ ①や②を踏まえた現実的な検討(家族や先生方,友人の意見も参考にして考えをまとめていくことも効果があります。)

④ 学力の向上(進学するためには学力の向上が必須です。毎日の学習(授業と家庭学習)を大事にしていくことがよりよい仕事につながります。)

全員確定!! 進路決定状況(3月14日現在)

 3月14日現在の進路決定状況についてお知らせします。卒業生全員の進路が確定しました。卒業生一人ひとりの努力と支えていただいた皆様のおかげです。ありがとうございました。(なお,学校名,企業名については省略した名称で記載しております。)

〇 進学

大学    34名(新潟,石巻専修12,東北学院7,尚絅学院2,東北文化学園2,宮城学院女子2,

          仙台,東北工業,京都芸術2,埼玉学園,千葉商科,日本,横浜商科)

短期大学  11名(仙台青葉学院4,仙台赤門3,聖和学園2,宮城誠真2)

大学校    4名(東北職業能力開発4)

看護専門   1名(水沢学苑看護)

専門学校等 22名(東京法律公務員仙台校4,仙台医健・スポーツ2,仙台医療秘書福祉2,

          仙台ビューティーアート2,仙台総合ビジネス公務員,仙台保健医療 ほか)

〇 民間就職(事業所の所在地による区分)

 管内       14名(伊豆沼農産,登米精巧2,登米村田製作所,迫川沿岸土地改良区,

              牧野精工宮城工場2,みやぎ東和開発公社2,みやぎ登米農協2 ほか)

 県内(管内以外)  5名(アイリスオーヤマ,石巻デンタルクリニック,伊藤ハムデイリー,日建工業,

              ハイレックス宮城)

 県外        1名(ファイズホールディングス)

〇 公務員

 宮城県職員     1名

 登米市職員     4名 

○ 自営       1名

中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第4回)~

 登米高校には専門学校(専修学校専門課程)への進学を希望する生徒もいます。専門学校については「大学ほど入試の壁が高くないので入学しやすい」という考えも多いかと思いますが,専門学校は仕事に直結する知識や技能を学び身につける学校ですので,専門学校への進学は「職業や業界への就職に近い」と言うこともできます。就きたい仕事や業界についてよく研究し,学校を選ぶこととなります。

看護師,理学療法士,作業療法士や視能訓練士などの医療系の国家資格を必要とする仕事について検討している場合は,大学,短期大学,専門学校で取得が可能ですので,それぞれのメリットなどを考慮して比較検討していくことになります。理容師や美容師,調理師については専門学校で関連する知識や技能を身につけて国家試験を受験することが多いと思います。中学生のみなさんは,自分について知るとともに,なりたい職業についての情報収集と検討を少しずつ進めていきましょう。

 高校への進学に際して情報収集が大切であるのと同様に,専門学校への進学に際しても情報収集が欠かせません。各校でオープンキャンパスや学校説明会が開催されているので,高校生になったら参加してみると良いでしょう。宮城県専修学校各種学校連合会のホームページで加盟校の一覧を見ることができますので,県内の専門学校を検討したい場合は参考になります。

 最近は新型コロナウィルス感染症予防のためオープンキャンパスなどに参加できない場合もあるかと思います。登米高校の付近では企業主催の「進学相談会」が年に2~4回開催されています。県内の大学,短期大学,専門学校から学校や卒業後の仕事のことについて説明していただく機会です。保護者のみなさんも参加して学費のことについて聴いていることもあり,情報収集の良い機会です。

 校内の行事としては,分野別の講話や進路指導部教員による講話などの機会を通して学校選択の注意点や入試など専門学校への進学についてより深く知る機会を設定しています。

中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第3回)~

 登米高校では委員会活動の1つに「進路委員会」というものがあります。進路関係冊子の配布などを行ったり,進路行事での司会進行を行ったりしています。その活動の1つに進路便りの発行があります。数年前に「Let’s Begin」と命名され,年に2~3回のペースで発行してきました。

 ここでは今年度に発行された3号を紹介します。今年度は進路閲覧室の紹介,求人票の注意点,入試制度についてまとめました。学年ごとに作成することとし,テーマを自分たちで決めて取り組み,昼休みや放課後に進路閲覧室で編集を頑張っていました。

 中学生のみなさんには少し早い話かもしれませんが,読みやすいものになっていることと思います。ぜひご覧ください!

進路便り

進路委員作成進路だより「Let's Begin」2021年度 第1号.pdf

進路委員作成進路だより「Let's Begin」2021年度 第2号.pdf

進路委員作成進路だより「Let's Begin」2021年度 第3号.pdf

 

中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第2回)~

 まだ寒い日も続きますが段々と春めいてくる季節でもあります。登米高校を卒業して4月から新入社員として市内外の企業に勤務する卒業生が20名います。前回は公務員希望者へのキャリア支援を紹介しましたが,今回は民間企業などに就職希望のみなさんへの支援を紹介します。

 意外なことかもしれませんが高卒の民間就職には次のようなルールがあります。

 ・求人票が一般の求人票と異なる。(高卒用の求人票があります。)

  ・ハローワーク紹介求人の公開開始は7月1日

  ・企業への応募開始は9月5日

  ・試験は9月16日以降に実施(多くの県で9月中は原則一人一社)

「ハローワーク」とは国の設置する「公共職業安定所」のことで,登米市内には迫町佐沼に設置されています。実際には7月~9月の非常に短い時間での就職活動となりますが,この2か月だけでできるものではありません。就職活動に前後して,登米高校では次のような取組をしています。

  ・民間就職対象講話(外部講師)※ 進路講話の一つとして実施(2年5月)

  ・ものづくり企業見学会(2年11月)    ※ 宮城県の事業

  ・就職ガイダンス(2年1月)        ※ 厚生労働省の事業

  ・みやぎ県北ジョブフェスタ(2年1月)

  ・ヴォイストレーニングセミナー(2年2月) ※ 宮城県の事業 

  ・就職模試(3年5回,1・2年2回)

  ・登米市,栗原市など県・市主催の企業説明会(3年7月)

  ・就職達成セミナー(3年8月)   ※ 宮城県教育委員会の事業

  ・模擬面接(3年9月)       ※ 本校教員が試験官役となり実施

  ・入社準備セミナー(3年2月)   ※ 宮城県教育委員会の事業

 2年生に入ったあたりから徐々に本格化してきます。就職活動の前にできるだけたくさんの準備をして試験に臨むことができるように,上記に挙げた内容を実施しています。学校独自の企画もあれば,宮城県,宮城県教育委員会,厚生労働省などの主催事業を組み合わせて対策を行っています。就職後に必要となるコミュニケーション能力や協調性,積極性などについては日頃の学習,部活動,生徒会活動,学校行事などで有意義な経験を積んでいくことで身につけていくことが可能です。(合格に向けた面接指導等の対策も行っています。)

 また,登米高校には「地学地就連携コーディネーター」が配置されており,週1日勤務しています。登米高校でも製造業の企業に就職する卒業生が多いので,地元企業とのかかわりが非常に重要です。コーディネーターの先生は登米地域の製造系の各企業と就職希望者をつなぐ架け橋の役割を担っています。

 以上,登米高校の取組を紹介しました。近年,登米高校からの就職希望者は2割程度の時もあれば多い時で3割を超えることもあり,就職希望者が一定の割合とは言い切れませんが,地元の企業,行政機関をはじめ多くの関係者の皆様の温かいご協力でそれぞれの進路目標達成を支え,一人ひとりが自分のキャリア・進路を歩むことができるよう支援しています。ぜひ候補の一つに考えてみてはいかがでしょうか。

中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第1回)~

 多くの高校で3月1日に卒業式が行われました。登米高でも98名の卒業生が進学,就職などそれぞれの進路に向かって新たなる一歩を踏み出しました。

 何回かにわたって中学生のみなさんへ登米高校のキャリア講話をご紹介します。学校選びの参考になれば幸いです。

 今年度は公務員に5名が内定しました。合格実績はのべ11名となります。2次試験に合格した実績は次のとおりです。一人で複数の試験に合格した卒業生もいました。

  陸上自衛隊(一般層候補生) 2名

  陸上自衛隊(自衛官候補生) 2名

  国家公務員(税務 東北)  1名

  宮城県職員(一般行政)   1名

  登米市役所(行政)     5名

 合格者の中には課外講習や公務員講習に1年生の時から熱心に参加して実直に取り組んできた生徒や,夏休み中も学校に来て試験対策に熱心に取り組んだ生徒などそれぞれの頑張りが実を結んだ結果となりました。

登米高校では公務員試験の合格に向けて,次のような取組をしています。

 ・公務員対象講話(外部講師)  ※ 進路講話の一つとして実施(2年5月)

 ・公務員向けガイダンス

 ・公務員模試(3年生5回,1・2年生3回)

 ・公務員講習(年9回)  ※ 専門学校から講師派遣

 ・公務員課外講習(3年6月~9月)

 このほかにも自衛隊,宮城県職員,税務署などの説明会の開催,みやぎ県北ジョブフェスタやヴォイストレーニングセミナーへの参加,1次試験合格者に対して作文や面接の個別指導を行い,情報収集の支援から実践的な受験対策まで幅広く行っています。

 

 以上,登米高校の取組を紹介しました。中学生のみなさんの中には将来は公務員となって国民や県民,市民のために尽くしたいと考えている人もいることと思います。そのようなみなさんの参考になればと思い紹介しました。登米高校を候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。