登米高校からのお知らせ
中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第2回)~
まだ寒い日も続きますが段々と春めいてくる季節でもあります。登米高校を卒業して4月から新入社員として市内外の企業に勤務する卒業生が20名います。前回は公務員希望者へのキャリア支援を紹介しましたが,今回は民間企業などに就職希望のみなさんへの支援を紹介します。
意外なことかもしれませんが高卒の民間就職には次のようなルールがあります。
・求人票が一般の求人票と異なる。(高卒用の求人票があります。)
・ハローワーク紹介求人の公開開始は7月1日
・企業への応募開始は9月5日
・試験は9月16日以降に実施(多くの県で9月中は原則一人一社)
「ハローワーク」とは国の設置する「公共職業安定所」のことで,登米市内には迫町佐沼に設置されています。実際には7月~9月の非常に短い時間での就職活動となりますが,この2か月だけでできるものではありません。就職活動に前後して,登米高校では次のような取組をしています。
・民間就職対象講話(外部講師)※ 進路講話の一つとして実施(2年5月)
・ものづくり企業見学会(2年11月) ※ 宮城県の事業
・就職ガイダンス(2年1月) ※ 厚生労働省の事業
・みやぎ県北ジョブフェスタ(2年1月)
・ヴォイストレーニングセミナー(2年2月) ※ 宮城県の事業
・就職模試(3年5回,1・2年2回)
・登米市,栗原市など県・市主催の企業説明会(3年7月)
・就職達成セミナー(3年8月) ※ 宮城県教育委員会の事業
・模擬面接(3年9月) ※ 本校教員が試験官役となり実施
・入社準備セミナー(3年2月) ※ 宮城県教育委員会の事業
2年生に入ったあたりから徐々に本格化してきます。就職活動の前にできるだけたくさんの準備をして試験に臨むことができるように,上記に挙げた内容を実施しています。学校独自の企画もあれば,宮城県,宮城県教育委員会,厚生労働省などの主催事業を組み合わせて対策を行っています。就職後に必要となるコミュニケーション能力や協調性,積極性などについては日頃の学習,部活動,生徒会活動,学校行事などで有意義な経験を積んでいくことで身につけていくことが可能です。(合格に向けた面接指導等の対策も行っています。)
また,登米高校には「地学地就連携コーディネーター」が配置されており,週1日勤務しています。登米高校でも製造業の企業に就職する卒業生が多いので,地元企業とのかかわりが非常に重要です。コーディネーターの先生は登米地域の製造系の各企業と就職希望者をつなぐ架け橋の役割を担っています。
以上,登米高校の取組を紹介しました。近年,登米高校からの就職希望者は2割程度の時もあれば多い時で3割を超えることもあり,就職希望者が一定の割合とは言い切れませんが,地元の企業,行政機関をはじめ多くの関係者の皆様の温かいご協力でそれぞれの進路目標達成を支え,一人ひとりが自分のキャリア・進路を歩むことができるよう支援しています。ぜひ候補の一つに考えてみてはいかがでしょうか。
中学生のみなさんへ ~登米高校のキャリア支援(第1回)~
多くの高校で3月1日に卒業式が行われました。登米高でも98名の卒業生が進学,就職などそれぞれの進路に向かって新たなる一歩を踏み出しました。
何回かにわたって中学生のみなさんへ登米高校のキャリア講話をご紹介します。学校選びの参考になれば幸いです。
今年度は公務員に5名が内定しました。合格実績はのべ11名となります。2次試験に合格した実績は次のとおりです。一人で複数の試験に合格した卒業生もいました。
陸上自衛隊(一般層候補生) 2名
陸上自衛隊(自衛官候補生) 2名
国家公務員(税務 東北) 1名
宮城県職員(一般行政) 1名
登米市役所(行政) 5名
合格者の中には課外講習や公務員講習に1年生の時から熱心に参加して実直に取り組んできた生徒や,夏休み中も学校に来て試験対策に熱心に取り組んだ生徒などそれぞれの頑張りが実を結んだ結果となりました。
登米高校では公務員試験の合格に向けて,次のような取組をしています。
・公務員対象講話(外部講師) ※ 進路講話の一つとして実施(2年5月)
・公務員向けガイダンス
・公務員模試(3年生5回,1・2年生3回)
・公務員講習(年9回) ※ 専門学校から講師派遣
・公務員課外講習(3年6月~9月)
このほかにも自衛隊,宮城県職員,税務署などの説明会の開催,みやぎ県北ジョブフェスタやヴォイストレーニングセミナーへの参加,1次試験合格者に対して作文や面接の個別指導を行い,情報収集の支援から実践的な受験対策まで幅広く行っています。
以上,登米高校の取組を紹介しました。中学生のみなさんの中には将来は公務員となって国民や県民,市民のために尽くしたいと考えている人もいることと思います。そのようなみなさんの参考になればと思い紹介しました。登米高校を候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
進路決定状況(3月3日現在)
3月3日現在の進路決定状況についてお知らせします。(なお,学校名,企業名については省略した名称で記載しております。)
〇 進学
大学 33名(新潟,石巻専修12,東北学院6,尚絅学院2,東北文化学園2,宮城学院女子2,仙台,
東北工業,京都芸術2,埼玉学園,千葉商科,日本,横浜商科)
短期大学 11名(仙台青葉学院4,仙台赤門3,聖和学園2,宮城誠真2)
大学校 4名(東北職業能力開発4)
看護専門 1名(水沢学苑看護)
専門学校等 22名(東京法律公務員仙台校4,仙台医健・スポーツ2,仙台医療秘書福祉2,
仙台ビューティーアート2,仙台総合ビジネス公務員,仙台保健医療 ほか)
〇 民間就職(事業所の所在地による区分)
管内 14名(伊豆沼農産,登米精巧2,登米村田製作所,迫川沿岸土地改良区,
牧野精工宮城工場2,みやぎ東和開発公社2,みやぎ登米農協2 ほか)
県内(管内以外) 5名(アイリスオーヤマ,石巻デンタルクリニック,伊藤ハムデイリー,日建工業,
ハイレックス宮城)
県外 1名(ファイズホールディングス)
〇 公務員
宮城県職員 1名
登米市職員 4名
○ 自営 1名
今年度は公務員として5名が就職します。難関をよく突破しました。4月からそれぞれ県職員や市職員として職務に励むこととなります。活躍を祈ります。民間就職は20名が内定を頂きました。地元事業所にお世話になる卒業生が多くおります。それぞれの場でさらに成長し,産業を支える人材となることを期待します。
登米高通信『令和4年2月号』を発行しました
詳細はこちらをご覧ください。
第3回「進路を考える日」を開催しました
2月4日(金)に今年度第3回の「進路を考える日」を行いました。
第3回では進路指導部講話や志望理由の作成,ヴォイストレーニングセミナー,「先輩に聞く」を行いました。
進路指導部講話は進路指導部の教員が「大学短大」,「専門学校」,「看護医療」,「民間就職」,「公務員」の各分野に分かれて話しました。1年生は2分野を20分ずつ聴き,2年生は進学のみの実施でした。2年生の就職,公務員希望者はヴォイストレーニングセミナーを受講しました。
登米高校では総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)により進学をする生徒が多い状況です。それらの受験に際して「志望理由書」の作成が必要になることから,2年生は志望理由の作成について時間を取りました。(志望理由書を提出しない学校であっても,面接で「志望理由」を問われることは多く,志望理由書の作成を通して客観的に自身の状況を把握することも可能です。)早ければ半年後には受験の真っ只中にいます。準備が遅くならないよう今のうちから進めていくことが大切です。
「先輩に聞く」は3年生の進路決定者8名が講師として登壇し,進路達成に際して大切にしたことや各自の取組など後輩へのメッセージを述べていました。聴いていた1・2年生も身近な先輩方の話が印象に残ったようです。
登米高校では年3回の「進路を考える日」を中心にキャリア学習を進めています。「自分のキャリアは自分で築く」――よりよいキャリア形成のためには,幅広い情報収集や相談を重ねて自己決定できることが大切であると言われています。
年3回の進路行事によって,一人ひとりが自分のキャリアについて考えを深めたり視野を広げたりするきっかけになればと思います。
ヴォイストレーニングセミナーを開催しました
2月4日の進路を考える日に、宮城県東部地方振興事務所登米地域事務所主催のヴォイストレーニングセミナーが開講されました。
2年生の就職希望の生徒を対象とし、ヴォイス&トーク代表の赤間裕子様を講師に、話し方の基本を学びました。まだまだぎこちないところもありましたが、就職に向けて意識を高めていくきっかけになったものと思います。
講師の赤間様、企画、運営いただいた登米地域事務所の皆様、ありがとうございました。
入社準備セミナーを開催しました
2月3日に入社準備セミナーを実施しました。このセミナーは宮城県教育委員会の事業で行われ,あと2ヶ月ほどで就職を迎える3年生の就職決定者を対象に行いました。
当日は講師の方からテキストをもとに社会人になってからの心構えなどをお話しいただきました。実体験を交えた話もあり,分かりやすいお話でした。
このセミナーをきっかけの一つとして,社会人としてのスタートを切るための準備を進めていけるものと考えます。ありがとうございました。
登米市活性化プロジェクト発表会を行いました。
2年生の「総合的な探究の時間」では今年度地域探究として「登米市活性化プロジェクト」に取り組みました。地域の課題について生徒達でまとめ,その解決策を提案する内容で実施しました。
1月31日には代表の5グループが学年全体の前で発表しました。独創的なグループやすぐにでも実現に移せそうなもの,地域の関係団体と連携していくことで実現させられそうなものもあり,今年度の学習の成果を発表し,学ぶ機会なりました。生徒同士での質疑応答もあり,日頃の学習の成果が発揮されました。
当日はNPO法人奏海の杜代表理事の太齋 京子 様,登米市観光シティプロモーション課の小野寺 崇 様,同 地域おこし協力隊の丹菊 龍也 様を助言者にお迎えし,貴重な助言をいただきました。発表者のみならず聴いていた生徒諸君にとっても有意義な時間になったものと思います。3名の助言者の皆様,ありがとうございました。
職業人インタビューを行いました。
1年生は例年12月に市内事業所の皆様のご協力で「インターンシップ」を行っていますが,昨年度,今年度は新型コロナウィルス感染拡大のため中止といたしました。1年生ではこの代替として1月26日に「職業人インタビュー」を行いました。市内外の21事業所に協力をいただき,社会人の皆様へのインタビューを通して職業や働くことについて認識を深めていくことを目的として実施しました。
当初は対面で質問する機会を設定しようとしていましたが,新型コロナウィルスの感染拡大の傾向にあることから,オンラインでの実施としました。当日は機材がうまく動かずに四苦八苦したところもありましたが,事前にインタビュー内容を考え,当日のインタビュー実施と終了後の報告書のとりまとめを行いました。
就業体験は難しい状況にあり実現できませんでしたが,このインタビューや事前・事後の学習を通して仕事やキャリアに関する視野を広げるきっかけになった生徒もいたようです。
お世話になった事業所の皆様に感謝申し上げます。当日は製造,教育・保育,消防,販売,医療・保健,報道,公務など多くの分野の皆様にお世話になりました。ありがとうございました。また,オンラインの運営など一般社団法人ISHINOMAKI2.0の皆様にも大変お世話になりました。ありがとうございました。
進路決定状況(2月16日現在)
2月16日現在の進路決定状況についてお知らせします。(なお,学校名,企業名については省略した名称で記載しております。)
〇 進学
大学 31名(新潟,石巻専修12,東北学院6,尚絅学院2,東北文化学園2,宮城学院女子2,
仙台,東北工業,埼玉学園,千葉商科,日本,横浜商科)
短期大学 11名(仙台青葉学院4,仙台赤門3,聖和学園2,宮城誠真2)
大学校 4名(東北職業能力開発4)
看護専門 1名(水沢学苑看護)
専門学校等 23名(東京法律公務員仙台校4,仙台医健・スポーツ2,仙台医療秘書福祉2,
仙台ビューティーアート2,仙台総合ビジネス公務員,仙台保健医療 ほか)
〇 民間就職(事業所の所在地による区分)
管内 14名(伊豆沼農産,登米精巧,登米村田製作所,迫川沿岸土地改良区,牧野精工宮城工場,
みやぎ東和開発公社,みやぎ登米農協 ほか)
県内(管内以外) 5名(アイリスオーヤマ,石巻デンタルクリニック,伊藤ハムデイリー,日建工業,
ハイレックス宮城)
県外 1名(ファイズホールディングス)
〇 公務員(合格実績のみ)
陸上自衛隊 4名(一般曹候補生2,自衛官候補生2)
国家公務員(税務東北)1名
宮城県職員 1名
登米市職員 3名
○ 自営 1名
就職希望者は全員が内定を頂きました。各事業所をはじめ,関係機関の皆様のおかげと存じます。ありがとうございました。
一般選抜の結果が出てきました。合格を勝ち取った生徒も出ております。しかし,まだ受験中の生徒もいます。寒い日が続くので体調管理に留意し,粘り強く取り組んでほしいと思います。夢ある限り挑戦!